Interview

農業を通じて、今金町の価値を高める

JA今金町 営農部
部長 工藤 裕之

Profile

出身地:

せたな町ーJAに勤務して26年、管理から営農部に移り21年在籍している。

趣 味:

愛用品:

工具

取組への期待。

不足する労働力の確保と、
今金男爵のブランド力強化

不足する労働力の確保、今金男爵のブランド(ネームバリュー)をもう一段挙げることを期待しています。地域の農家の課題としては、高齢化や離農が増えていて、自分が農協に入ったころに比べ、農家数は半分に減っています。町の人口は1万人から6千人に減り、労働力も減ってきている現状を真剣に考える時期が来ていると思います。
現状の解決策としては、町内だけでは労働力の確保ができないので、8月から9月の半ばまで、町外の大学生に来てもらって就労することを今年から試みとして取り組んでいます。しかしながら、本当の繁忙期は4月から9月の終わりまでですが、この時期の労働力はまだ足りていません。障がい者も労働力として活躍していただけることへの期待は大きいですが、一人立ちするまでの指導期間が一番の課題になると思います。
今金男爵はプロの職人の間での評価は高いのですが、一般家庭でのネームバリューは浸透していませんでした。それをオリジナルのポテトチップスなどの取組によって、一般の消費者にも掘り下げたという効果はあったと評価できます。他の馬鈴薯と比較して、今金男爵の価格の差は数百円です。ネームバリューのすごい点は、全国的にじゃがいもが売れなくても今金男爵の注文はあるという点です。男爵は普段家ではあまり食べませんが、親が芋の塩煮をたまに作ってくれると「美味しい」とあらためて感じます。

協議会での役割。

町の基幹産業として
選果場や農家など
就労先を提供

町の基幹産業として就労先の提供ができるという点。働く場所をつくり、働くことを教えられるという点が挙げられます。具体例として、営農部の立場では選果場が挙げられます。また、生産現場での農家のヘルパー業務の提供があります。店舗やガソリンスタンド、JAバンクなど、ライフラインも働き先として提供できるというのがJAの担う役割と考えています。

将来への展望。

今金町や今金男爵に対する
人々の想いを集約し、
次世代に繋げる

自分の子どもたちの世代を考える時、この町に就労先を確保することは必ずしなくてはならないことです。次の世代に残せることをするのが、自分たちの役割だと感じています。小さなこの町の価値観だけなく、もっと大きな価値観も知ってほしい。そうしないと自分の町の立ち位置がわからないと思うのです。
そのためにも、地域住民にもこのような取組についての呼びかけをしていかなくてはならないと考えています。ブランド力というのは、人の想いの数です。ですから今回のプロジェクトで、町や今金男爵に対する思いをどれだけ集められるかというのが重要な点であると感じているわけです。

Cooperative Guide

JA今金町

「今金男しゃく」のふるさと・今金町の基幹産業として
食料の安定供給と地域経済の健全な発展に寄与します。

今金町の基幹産業である農業は、消費者の信頼に応えるクリーン農業を目指し、水稲、畑作を中心に酪農、肉畜を複合的に取り入れています。安全・安心で美味しい今金町の農畜産物は、道内各地はもちろん全国にも出荷され「今金ブランド」として高い信頼を得ています。

【JA今金町】 北海道瀬棚郡今金町字今金141 TEL:0137-82-0211

Special Meeting

座談会@デ・モーレンいまかね

Efforts

  • 01

    未利用資源の6次産業化

  • 02

    農と観光の連動による交流人口拡大

  • 03

    雇用シェアリングオペレーション

今金町山村活性化協議会

〒049-4307北海道瀬棚郡今金町字今金142-39TEL. 0137-82-0724FAX. 0137-82-0740